江戸の経済史

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家綱様は良い人だった

強力な軍事政権「江戸幕府」。
その将軍さまも「家光様から 家綱様」と代替わりして、米本位制はうまく機能し、平和が当たり前の世の中。

お膝元の「江戸町なか」は、次第に贅沢を求める声でにぎやかに。
うまい物が食いたい、きれいな女が欲しい、綺麗なべべ着たい・・・。

家綱
WikiPediaより

どいつもこいつも勝手なことばかり言い出す。いや、総需要が喚起されてきたと言うべきか。 経済の発展とはこういうもの。
なにしろ日本中の三割りの富が江戸に集まる仕掛けが働いているのだから、何でも売れる。

そして徳川政権の江戸作り、建設工事だらけの江戸の町。江戸で働く職人たちも、手当てをもらって贅沢ざんまい。
ケインズの生まれる前からケインズ理論は機能した!
さすがこのバブル景気は将軍さまの知るところとなる。徳川政権は軍事政権。 潔癖でストイック。
庶民の浮かれようには、将軍さまも繭をひそめる。
そしてついに来るべきものが来た。緊縮財政
寛永16年(1639)、幕府は倹約令を発令する。軍事政権の発令する倹約令。背けば打ち首獄門か?

江戸の町は、灯を消したような静けさに・・・・いや、ならなかった。
一度覚えた贅沢の味、平和である限り誰も手放さない。財政はまだまだ豊か。
「てやんでぃ、二本ざしが怖くて、田楽が食えるかよ!

行徳の塩田と汐焼
鈴木浩三著・「資本主義は江戸でできた」より
江戸名所図解・東京都公文書館蔵

このページでは、家康公から続く歴史を徳川家の当主の時代で表現します。
その当主の時代に経済はどうだったか、そういう視点で捉えます。

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