江戸の職人経済

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足袋職人

足袋は旅に通じるのでしょうか? 昔から履物として使われていました。鎌倉時代に革製の足袋が作られていたということで、むしろ靴のように使っていたようです。

1655年(明暦)以降、革を使った足袋よりも木綿の足袋が普及します。動物の皮から作る革の足袋は嫌われたようですね。

 足袋屋は、足袋の他に「股引」「腹掛」「手拭」も製造し販売していました。
高級な足袋は絹で作り、一般の足袋は木綿で作りました。木綿の足袋は紺色に染めていましたが、やがて足袋裏だけは白にした「裏白」という足袋が好まれるようになったとか。
そのほうが粋だったからでしょうか?

足袋の大きさは銭(ぜに)を並べて表現しました。銭とは穴あき小銭のことで、文(もん)という単位で使われていましたから、足袋の大きさは文で表現します。
子供用は7~8文で、大人用は10文から12文の間だったようです。もちろんこれは大きさであって、価格ではありません。この文(もん)という表現は、昭和の戦後まで使われていましたね。覚えていますか?

足袋の後ろで止める「小鉤(こはぜ)」は、昔は動物の角などが使われていましたが、明治になってからは真鍮製が主流になっています。

明治になってから、足袋の裏にゴムというものを塗って「地下足袋」というものを作り、軍が採用して大もうけをした人が居ました。それが現在のブリジストン社の始まりだったことは有名ですね。

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