着衣の上に羽織って雨や雪をしのぐ一種の短服を合羽といいます。それを製造する職人が合羽製造職です。
もともとはポルトガル語のcapaで、それが「カッパ」という発音になり、合羽は当て字のようです。
切支丹の牧師の着ている法衣になぞらえて、雨衣としたようです。
和紙に桐油(とうゆ)を塗った(含浸)桐油紙を縫製加工して作ります。色は黒か赤でしたが、やがて綿布とか毛布に桐油を塗布して作った防寒コートのようなものも出回ります。
明治になってからは、ゴムが使われるようになり、現在のレインコートへと進化していきますが、その元は江戸時代に作られた合羽であったと言うことです。