挑燈(ちょうちん)などで、明かりを発光させるのは蝋燭(ろうそく)でした。
紙撚(こより)に燈心(イグサから作ったもの)をからめて灯芯を作ります。
その後の工程は「巻掛(まきがけ)」と「筒掛(つつがけ)」の2つの方法に分かれます。
「巻掛」は、灯芯に対して木蝋に油を混ぜ練ったものを塗ることを繰り返し、また干してから、再び塗ることを繰り返して太くしていきます。
「筒掛」は、竹筒を二つに割って、その中に蝋を流し込み、灯芯を入れて2つを重ねてくっつけます。
左の図は、巻掛で作成している様子を描いたものです。太い蝋燭は巻掛でないと作れませんでした。
その理由はお判りですね。