江戸の職人経済

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桶職人

生活必需品である桶。大きい桶は風呂などになり、小さい桶は水汲みなどの道具になります。
井戸を掘るのは桶屋の副業。
現代のような売り切りではなく、桶が壊れたら修繕するのも桶屋の仕事。江戸時代は本当に生活用品のゴミは出なかったようですね。

桶の製法は、「杉」か「さわら」の木材を使います。水に濡れた時、膨らんで締り、水が漏れなくなるような木材です。
これらの木材を鋸で細長い板に切り、桶の大きさに合ったアール(曲り)をつけながら削って側を作ります。

底板が嵌るように、板の内側下部に溝を掘っておき、竹の外皮を使った箍(たが)の内側にはめながら、下部の溝に底板をはめ込みます。
底板も何枚かを並べて円板になるように切って組み合わせます。(難しそうですね)

箍には、竹のほかに銅、鉄なども使ったようです。
組みあがって最後に箍を締めます。そして使っているうちに箍が緩みますと、桶職人は再び箍を締めなおすわけですね。

桶職人が作る桶は、手桶、小桶、盥(たらい)、飯櫃(めしびつ)、半切(はんぎり=底の浅い桶)、据風呂(すえぶろ=ふろおけ)などです。
一番の大物は井戸側というもの。井筒とも呼び、井戸堀で使う土留めになります。

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