江戸の職人経済

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紋形師

よく政治家の答弁などで「紋切型の答弁」ということが言われます。
この言葉の意味こそ、紋形を使ったプリントが、まったく同じになるというところから使われるフレーズです。

紋形師とは、この紋形を切り抜く職人を言います。
紋形は、紺屋で着物とか手ぬぐいなどを染める時の型紙であり、風呂敷、提灯、そして三味線の箱などに家紋や屋号をつける時に使うものです。

作り方は、先ず美濃紙(岐阜県で製造される和紙)に柿渋を塗った渋紙を4~5枚重ねて紙撚(こより)で四隅を閉じ合わせます。
それから筆とか筆規(=ぶんまわし、コンパス状のもの)を使って注文された紋の下絵を描き、小刀で切り抜いて作ります。
重ね合わせた枚数だけ同じ紋形が出来上がります。

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