江戸の職人経済

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箔打職人

俗に「たぬきの金玉八畳敷き」という言葉がありますが、そのもとになったのがこの箔打ち職です。
金・銀・銅・錫などのよく伸びる金属を、槌で打ち、伸びるだけ伸ばした薄い金属片を箔といいます。

金箔が一般的ですが、使用する金は純金ではやりにくいため、約5%の銀を混ぜたものを使用します。
この金の玉状のものを、狸の皮で出来た袋に入れて、鉄製の槌で打ち伸ばして行きます。
金が一番伸びます。その分薄くなるわけですが、最終的には畳8畳くらいまで広がると言うことから、先の俗説が生まれたのでしょう。

打ち伸ばすためには狸皮の袋がよいと言われていますが、実際は和紙が一番良かったようです。
和紙を使いますと、だいたい1万分の3mmと、金を限度ギリギリまで延ばせると言うことです。それは丈夫な和紙にしかない特性があるからだとか。

どのくらいの金があれば8畳の広さになるのかは判りませんが、だいたい1グラムの金は119cm2まで伸びるそうです。一辺が10cmよりも少し大きい四角形になりますから、そこから計算してみてください。

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