江戸の職人経済

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看板書

看板とは、店頭に出して客にアピールするための物。「看板書」とはそれを書く職人のこと。明快ですね。
看板は露天に晒されます。江戸時代、看板は木と紙で出来ていましたから、痛みも早かったようです。そして看板書職人は「ふで」と「紙」、「墨」、そして「糊」を風呂敷に包んで町を歩き、痛んだ看板を見つけてはそれを書き直して商売をしていたということです。

痛んだ看板を見つけて注文を取ると、まずは木枠を拭き紙をはがして貼りなおします。屋外で行いますから、やがて見物客が集まってきて、その中で看板を書き始めます。すなわち、人が集まることで、そのお店がにぎやかになるという、宣伝効果もあったようですね。

発注は「すし屋」「焼芋屋」「天ぷら屋」「そば屋」「魚屋」「小料理屋」が多かったということです。
しかし時代とともに、軒下に額を使った「板看板」を掲げるお店が増えてきて、この「看板書」という職人は減少していったようですね。

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