江戸の職人経済

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酒薦印付師

酒薦(さかごも)とは、酒樽を包む藁蓆(わらむしろ)のことです。
酒樽の保護と装飾、そしてそのお酒の銘柄を入れることで、この職人が必要になるわけです。

まず、板の台に酒薦を敷きあてて四隅と中央の上下を鋲で留めます。それから霧を吹き付けて、墨を墨バサミではさんで、その酒の銘柄である図を書き込んでいきます。
型紙は使いません。蓆に書き込むには型紙ではきれいにできないからです。一枚ごと手書きで書き込んでいきます。

酒薦印付師が活躍できるのは、料理屋が開店するとき、その開店祝いの装飾に酒樽を積み上げる、その酒樽の酒薦を受注したときです。
同じ銘柄の酒樽がきれいにそろっていると、威勢もよかったでしょうね。

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