江戸の職人経済

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髪結職人

男と女が自然に区分けされていた時代。「髪結い」とは、今の床屋と美容院。床屋が「髪結い」で美容院は「女髪結い」と言ったとか。

橋のたもととか、湯屋の横などに小さな店を構え、昼夜なく営業しました。夜と言っても、深夜営業はなかったでしょうけど。

女髪結いは、ほとんどが日本髪。今も変わらないでしょうけど、男髪結いは現在とは違ってちょん髷です。
客は入り口の土間に履物を履いたまま腰をかけ、横鬢、月代(さかやき)、髭を剃ってから髪を結います。髪は伸びた分を切りますが、切った髪は客に持たせたお盆のような毛受け皿に入れたそうです。
髪の毛は、かつらを作る職人(髪師)に売れましたからね。無駄のない、スーパーリサイクルの日本です。

さて、夜まで営業したらどうなるか・・・一日働いて、やっと開放された商人とか職人の男どもです。皆この髪結いに集まって世間話でにぎやかに・・・

夜の営業での、そういう様を称して、髪結いを「床屋」と申しました。人が集まり、世間話ににぎやかになるから、式亭三馬がその様子を描くとき「浮世床」と称したとか。

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