電気もガスも無い時代。食事の煮炊きを行うのは竃(かまど)。
この竃を作る職人を造竃工(かまどづくり)と言い、または「へっつい屋」と呼んだそうです。
かまどの作り方は田舎と都会では異なり、田舎では土間にいきなりかまどを塗りたてるのに対して、都会では台所という設備の上に横桟(よこさん)をかけて、竹簾(たけす)などを置いて壁土で築きます。周囲を瓦とか煉瓦で押さえ、堅くして最後は漆喰で仕上げるとか。(左図)
へっつい屋は修繕も行います。
いくら上手に作っても「かまど」は火を入れる場所。
傷みも早く修理需要は頻繁にあったのではないでしょうか?
使う燃料はほとんどが薪。
石油が無くなり電気が無くなっても、「へっつい」があれば食事の心配はありませんね・・・