江戸の職人経済

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佛師

佛師とは、仏様の木彫刻を行う職人のことです。
平安時代の「定朝(じょうちょう)」、あるいは鎌倉時代の「運慶(うんけい)」など、昔の彫刻家の流れを汲む彫刻職人達です。

江戸時代、神仏合体として神社とお寺が同じように扱われた時代。
だからお寺から仏様の彫刻(これを仏像と申します)の注文はいっぱいあったようです。ですからこのような職人が多くいたのでしょう。
もちろん、彼らは注文があれば七福神も彫ったでしょうけど。いちおう職人としては「佛師」と名乗りました。

材料は、檜、白檀、姫小松などの木が使われました。
角材の柾目を正面にして荒彫りで総体の形を掘り出し、その後徐々に細かい部分を彫り進めていきます。色彩をほどこす注文の場合は、動物性の皮膠は使用しません。そこはきちんと芳草の汁から作られる香膠を使ったようです。

無益な殺生をしてはいけない仏の教えは、さすがに守ったのですね。

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