この度は、当組合の「みどりの検索」サイトにお越し下さり、誠にありがとうございます。
このサイトは、ランドスケープ・アーキテクト 野沢俊哉氏による「造園植物材料データファイル」を基に、樹木の特性から植栽場所を導き出すツールとして、造園業者・設計業者など広く活用されることを目指して開発されました。
日本の気候風土の中で育まれてきた様々な樹木は、一つとして無駄なものはありません。例えば、都市においては防災面から、可能な限り耐火性の高い樹種を配置する緑化が必要だとされています。
従来から耐火性が高いと言われるサンゴジュ、イチョウ、などは含水率(樹皮下に水分を含む割合)が高く、逆にクスノキ、キンモクセイ、トドマツ、ヒノキ、スギ、ニオイヒバなどは含油率が高いので防災用の植栽には向きません。因みにアオキ、シラカシ、スダジイ、イチイ、イヌマキなどは含油率が低いので生垣などに用いられることが多いといいます。
このように延焼遮断帯としての生垣や街路樹の活用は、これから南海地震や関東直下型地震が懸念されているなかで、非常に重要な位置を占めています。実際、東京都では、災害時の避難場所となるオープンスペースや、避難路となる防火帯の整備として街路樹の重要性を指摘しています。
私たち東京都植木農業協同組合では、環境と調和する都市機能の実現を目指すという立場から、緑化の必要性を訴えてきました。これからもその精神を変えることなく「みどり」を供給してまいります。
この検索サイトが、皆さまにとって実り多いものであることを心より祈念いたしまして、ご挨拶に代えさせて頂きます。
東京都植木農業協同組合 代表理事組合長 瀧栁 嘉市