安倍首相辞任、どうなる日本

突然、安倍首相が辞任を発表しました。潰瘍性大腸炎がぶり返し、首相という重責に耐えられなくなったと言うのが理由です。
病気ですから致し方ありませんが、現在のような難しい時期に有能なトップが倒れることは、我が国にとって大変な問題であることは自覚しなければなりません。

喜んでいるのは「中共」と「北朝鮮」だけでしょうか・・・

想えば、2012年の12月26日に首相の座についてから、民主党の尻拭いやデフレ脱却の政策、そして憲法改正への準備など、歴代自民党首脳が「わが身大事」で取り組んでこなかった重要課題に果敢に取り組んできました。

しかし財務省は省益優先でデフレ脱却よりも増税しか頭になかったようです。1年間のアベノミクスでデフレから脱却したような報告を捏造し、日本経済をデフレ下に置き、その上で消費増税などを行い、日本経済を追い詰めています。

憲法改正については、国民投票法の基本は作りましたが改正の実行については、まず公明党の裏切りがあり、野党の「森友問題」とか「加計学園問題」など、国会で議論などする問題ではないようなことを長々と持ち出されて、憲法改正の審議を妨害されました。

会見の「有識者会議」なるものが設置され、そのメンバーには国家防衛の在り方などどうでもいい、いわゆる平和主義者のような者が集まって、ロクな審議さえ行われませんでした。
だいたい「有識者会議」と言うのは政府が行おうとすることにブレーキを掛けたり、捻じ曲げたりすることしかしない、有害無益の手法であることは間違いなさそうです。

国民の側も「憲法改正=戦争への道」という刷り込みが、小学校からなされていてなかなか改正議論が進みません。
ある評論家は「憲法改正は、非常事態が起きて国民の3分の1くらいが犠牲にならないと、今野日本国民には出来ないかも知れない」などと論評していました。
そんなことは無く、教育がしっかりしていれば可能だと思いますけど・・・

国民の為と信じて様々な政治活動をして来られた安倍首相ですが、アメリカのディープステート側に傾向していたことも確かです。
「岩盤規制に穴をあける」ということで、これまで日本を護って来た様々な規制までも壊していきました。
結果的にアメリカを拠点とするグローバル企業が、日本市場に入ってくるだけでなく、日本政府と一体となって日本市場を席巻し始めます。

水道法の改正や種子法の改正、移民法の改正は、国家の基幹を破壊することになりかねません。ディープステートが欲しがる日本の市場を、このようにして明け渡したように見えましたね。

安倍首相が公約した「拉致事件の解決」ですが、これは北朝鮮を締め上げる事には成功しましたが、被害者は返ってきませんでした。
経済一辺倒で国民拉致という国家犯罪を解決することは出来ないという見本のような展開でした。

拉致事件は、基本的には「憲法問題」であるという事実を、もっと鮮明にすべきだったと思います。拉致被害者は「日本国憲法の犠牲者」なのです。
このような事件は、奪還作戦が練られてしかるべきで、まずは敵国内のどこに幽閉されているのか、あるいは敵国内のどこで生活させられているのかを諜報活動によって情報を捉え、その後に軍事行動で取り返すことが普通のやり方です。

結果として相手との戦争になることは予想されますが、そこからが政治の出番と言う事になりますが、先ずは取り返すことが先決です。
そのために被害者が出ても仕方府が無いのです、拉致された被害者が犠牲になるかも知れません。例えそうであっても、取り返す行動を起こすしかないのです。
なぜならこれは拉致被害者の問題よりも国家の信任の問題だからです。

この方向に議論を持って行くべきだったと思います。ウエットな感情論で訴えることが悪いわけではありませんが、それでは解決しない事ももっと国民に訴えるべきでしたね。
そしてこれこそが、日本国憲法の改正が必要な理由であることも、もっと国民に訴えるべきだったのではないでしょうか。

安倍長期政権は、国際間の問題にも大きな影響を与えていました。「自由と繁栄の弧」は、麻生副首相が首相だった時に最初に述べた言葉ですが、それを具体的に展開したのは安倍政権でした。
アメリカとインドを繋ぎ、フィリピンの反米感情を知ったうえでの合同軍事演習なども行いました。
ドイツのメルケル首相とも、意見が異なっても議論はしていたようです。安倍首相には明確な世界秩序のポリシーがあったようです。それがディープステートの考えに近かったとしても、ともかく世界各国のトップは安倍首相を「つなぎ役」として評価していました。
「つなぎ役」が有能であれば戦争を防ぐことが出来ます。その安倍首相が居なくなった時、世界の平和が崩れる心配はあるかも知れません。

安倍首相を毛嫌いする国民も居りましたし、政策を批判する国民も居りました。しかし安倍首相が日本の為、国民の為と信じて政治を行ってきたことだけは間違いないでしょう。

そのストレスが持病の海洋性大腸炎を再発させたのだと思います。
早く病気を克服して、再び日本政界に戻ってきて欲しいと思います。時期総理が決まるまでは首相の職務は続けるとのことですが、麻生副首相に任せたることは出来ないのでしょうか?
ちょっと不思議です・・・

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