そして24日の午後4時を過ぎると、アメリカ国務省の職員らが裏口のドアをこじあけ、建物の中に入ったと言うことです。
中共が「断固反対する」などとアメリカ側の行為を非難しましたが、アメリカ側は「だから何だ。スパイの巣窟じゃないか」という態度で、その証拠資料を押さえたかったようです。事実ここは知的財産東洋の為の中継基地に使われていたと言います。
もちろん中共側は7月24日に四川省成都市のアメリカ総領事館の閉鎖を命じました。27日午前10時(日本時間同11時)までの撤去と閉鎖を求めているそうです。
そして噂では次はサンフランシスコの中国総領事館にも閉鎖命令が出るのではないかということです。
国際的には総領事館の閉鎖は戦争直前の行為であり、もはや米中は本格的な戦争に入る直前になった感があります。
中共側は南シナ海で実弾を使用した軍事訓練を実施し、そこにアメリカ海軍の原子力空母が2隻で航行の「自由作戦を展開しております。
7月21日にエスパー国防長官は英政策研究機関「国際戦略研究所」(IISS)の講演で「トランプ政権は中共が南シナ海を軍事拠点化して一帯の領有権を主張するのを容認しないことを明確に示すために南シナ海に艦船を派遣する『航行の自由作戦』を過去40年間で最多となる頻度で実施したし、今後も実施する」と述べています。
さらに7月23日、ニクソン大統領図書館での演説でポンペイオ国務長官は「自由主義国と連携して中共の脅威に対抗しなければならない」という姿勢を見せ、そして「今、我々が中共を変えないと中共がわれわれを変える」からだということを述べました。
「もし私たちの世代が中共に屈服したら、子孫たちは中共の意のままになる」と言う訳です。
ニクソン大統領は米中国交回復を行った大統領でした。これはソビエト連邦の共産主義との戦いでアメリカが取った戦略で、見事にそのあとソビエト連邦は崩壊しています。
しかしこの時ニクソン大統領は非公式の場で、「もしかしたらモンスターの目を覚まさせてしまったのかもしれない」と言ったという話があります。
もちろんこのモンスターとは中共のことでしょう。だからポンペイオ長官はニクソン大統領を祈念する図書館内での演説でこれを述べたのでしょう。
このニクソン氏の発言を引き継いだような形でポンペイオ国務長官は「中共が繁栄すれば、自由で友好的な国になると予測したが、この政策は失敗した。」とニクソン氏に報告する形で述べたのだと思います。そして「もう我々は騙されない。今後は対中強硬策で行く。それは同盟国とともに「対中共融資連合」を組んで行う。アメリカは中国共産党員とその家族の入国禁止を行った。」と述べました。
さらに「中共は自由主義諸国に対して抑圧的なだけでなく、自国民に対しても抑圧的にしている。中共が我々を変える前に、自由主義諸国が中共を変えなければならない」と述べた後、「我々は米ソ冷戦時代のソビエト連邦封じ込め戦略とは違う行動をとる」とも述べました。
米ソ冷戦時代はアメリカは対ソ軍事行動は取りませんでした。しかし「違うやり方」と述べていますから、今回の対中戦略には軍事行動を伴なうやるからなのかも知れません。
ポンペイオ長官は続けて、「習近平総書記はすでに破綻している『全体主義思想』の信奉者であり、未だにマルクス主義が世界を覆うと信じている。」と述べました。
華人に対して、「共産党が悪いのであって。中国国民が悪いのではない」と暗に示しているようですね。
さらに「中共の脅威は情報操作されたものだ(フェイクだよ)」と述べました。この発言は日本の経団連のような西側諸国の「親中派」に対して「臆病者」と言っているようです。
もはや戻れない米中関係。次にアメリカが繰り出す対中強硬策は「台湾の国家承認」だと思います。すでにアメリカ国内では「国家承認すべきだ」という意見が大きくなっています。
台湾の国家承認については次回に・・・