中共を抑えるために積極的な役割が期待されているインド。現在は中共との間で国境紛争の最中にありながら、中共との経済関係は維持しているというしたたかなインドです。
しかし、ファイブアイズやクワッドからの対中抑止への期待が高まっています。
モデイ首相は「インドは中共を封じ、国際的にバランスを保つ大役を担う」と発表し、世界に向けてインドの立場を明確にしました。
モディ首相は「中共は習近平政権が出来てからその攻撃的な政策により、クワッドはインド太平洋地域での習政権の軍事的抑止力を重視せざるを得なくなった」ことを理由に上げております。
英国はインドがクワッドの最重要国だと認識し、アメリカも太平洋軍がインド太平洋軍に解消さたのは、この英国との同じん認識があったからだと言うことです。
インドはヒマラヤ高地で中国軍と殴り合いの軍事衝突が起き、20名の兵士の命を失いました。そしてインドは軍事だけではなく、中共の携帯用アプリケーションを削除し、中共に対する直接投資を制限し、国家安全保障への脅威と見なされる中国人の一部を入国を制限するなど、軍事以外にも対中警戒を発動しています。そしてインドはこの戦略はクワッドにも展開するようです。
現在はまだ中共が世界台2位の経済大国になっていますが、人口的に見ても自由民主主義国家の一員であり技術的にも高い能力を持つインドが、今後成長するだろうと見ている人も多いようです。
英国のジョンソン首相は、4月末にインドを訪問する予定であり、EU離脱後初の外国訪問となります。おそらく新しい貿易協定を結ぶでしょう。
フランスは、外交、防衛、安全保障の分野でインドとの協力を強化していて、4月になってベンガルワンで行われたフランスと日本・アメリカ・オーストラリア・インド(クワッド)の合同軍事演習「ラ・ペルーズ」を経て、フランス・ルドリアン外相が4月中旬にインドを訪問します。
一方インド・モディ首相は、5月にポルトガルを訪問し、インド・ヨーロッパサミットに出席した後、フランスを訪問します。
さらに6月はG7サミットと気候変動枠組条約締結国会議(COP26)に参加のため英国を訪問する予定だそうです。
さらに年末頃はイタリアとデンマークへの訪問が予定されているとか。モディ首相は先ずヨーロッパとの関係を強化するつもりでしょう。ヨーロッパも今のままでは中共の餌食になってしまいますからね。
アメリカのバイデン政権での国家安全保障問題担当大統領補佐官の「ジェイク・サリバン氏」は、「クワッドのメンバー各国は中共に対する何の幻想も抱いていない」と発言し、そして「これからの経済学は安全保障も含める形で見直されなければならない」と述べました。
(自由貿易維持のために自主規制をした日本の立場はどうなるのでしょうか?)
バイデン政権(ディープステート政権)も、対中強硬策でいくことがハッキリと示されたように思います。
戦後から70年以上、日本の政治を経済でコントロールしてきたディープステートは、対中戦略が変わったことを日本に伝えなければなりません。
もはや中共は「経済的に豊かになれば自由主義になる」というのが幻想であることが判った。「この変化を日本も受け入れる様に」要求を出すために、菅・バイデン首脳会談がなされたのでしょう。4月16、17日です。
世界情勢が変われば、あっという間に体制を変えることのできるアメリカ。さんざん国内が混乱して変える日本。しかしそんなことはお構いなしにアメリカ(ディープステート)は要求を突き付けてきます。
報道では「台湾海峡の平和と安定が重要との認識で一致」とか「これまで以上に日本の役割が大きくなる」などと伝えられていますが、重要なのは「海上自衛隊艦艇が台湾海峡を通過し、アメリカを中心とした対中圧力強化に加わる」ことを要請されているのではないでしょうか。
クワッドの重要な使命ですからね。
このことは自民党政府内でも議論がなされていますが、尖閣諸島では今にも海警の艦船が発砲するのではないかとのギリギリの状況です。そして台湾海峡は一触触発の状況になっているようにも見えます。
英国はアジアへ空母クイーン・エリザベスを派遣しています。インド。モディ首相も対中強硬策を取り、ヨーロッパとの関係強化に乗り出します。
アメリカ・ディープステートが対中強硬に出れば、世界中が動きます。トランプ政権では戦争を会費するために経済制裁だけで中共を追い詰めようとしていました。
しかしでぃそれではディープステートも潰されるところだったのではないでしょうか。ディープステートの作戦は戦争です。彼らも儲かるし、その後のグレートリセットもやりやすくなるからでしょう。
モディ首相は今後、対中戦略の中核として働くのかも知れませんね。