そして日本の帝国憲法が否定され、連合国軍最高司令官・マッカーサー元帥によって押し付けられた「日本国憲法」が、その後の日本国民を呪縛し続けてきました。
その後、マッカーサー憲法と揶揄されながらも、何とか天皇陛下とともに我々日本国民は頑張ってきました。
経済は立ち直り、アメリカを凌ぐ経済大国になりましたが、しかし憲法はそのままになりました。
4年前、アメリカで大統領選挙中、トランプ大統領の「日本は同盟国として軍事的協力をしていない。憲法を楯に使っている」との日本批判に対して、「あの憲法は我々が作った。トランプ君は知らないのか」という批判が民主党側から出ました。
目的はトランプ候補を当選させたくない側のトランプ批判のための言葉ですが、始めてアメリカの議員が日本国憲法を作ったのがアメリカであることを認めるような発言でした。
この時、日本側は「天皇」の存続に必死でしたから、日本国憲法に「第一章・天皇」が書かれたことで国体が守られたと判断したのでしょうか?
何かと批判される全文に書かれた「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」と言う部分ですが、『公正と信義に信頼』出来ない国家が登場するであろうことは意識していません。
ところがトランプ大統領は中華人民共和国を「信頼出来ない国」と表現しました。その理由として「ハーグの司法裁判所の判決を無視したこと」「法輪功学習者やウイグル強制収容者の臓器売買」「高度技術の盗みと特許侵害」などを列挙しております。
「信頼出来ない国」とは「公正と信義に信頼できない」という意味であり、そうなると、そのような国に対しては日本国はどうするのか、それは現行憲法には書いていないと言うことになります。
憲法9条には、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」とあり、「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」と書いてあります。
中共が行っている「公正と信義に信頼できない」行為とは、ようするに国家犯罪であり、アメリカ国民が怒っているのは、その犯罪を隠すために「国際紛争のように見せる」行為に対してです。
11月の大統領選挙にトランプ氏が勝って、この点を日本政府に突いて来たら、日本政府はどう答えるのでしょうか。
日本国憲法の前文には「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」と述べられています。
つまりアメリカ・トランプ大統領は、「中共の行為は国家犯罪であり国際紛争ではない。犯罪と戦うことは日本国憲法に照らして、日本国民の義務ではないのか!」と言ってくるかも知れないと言うことです。現在アメリカはこの方向で動いているように感じます。
さらに「中華人民共和国の人民は皆この共産主義者の国家犯罪の犠牲者である」と言えば、その後の展開は明らかですね。
今年の終戦記念日は、だいぶ憲法改正問題が浮上していました。しかし憲法をいくら変えても、国民の意識が変わらなければ何もなりません。
現状の「日本国憲法」は、73年間日本国民を甘やかしてきたのではないでしょうか。そこにはサヨクの日教組などが介在し、日本国民が本来の日本を取り戻さないように細工し、マスコミなどもそれに追随してきたようです。
日本国憲法に国家犯罪に対してどうするか記述されていないことを良いことに、解釈を捻じ曲げ共産主義による国家犯罪を認めるようにして、中共の犯罪に手を貸す様に主導してきました。サヨク政党、マスコミ、教育界、学会、そして最近では財界までも動員して中共の国家犯罪に協力しています。(奴隷労働を下請けや孫請けに使って)
そしてその上で「平和国家」などと言う言葉で国民を怠惰にしてきたように思います。いつしかテレビドラマから「正義のヒーロー」が居なくなり、奇妙に現実的な堕落を容認するドラマが増えてきたように思います。戦うことを悪行として、怠惰を容認するわけです。
しかし今年の靖国神社には、結構若い世代が参拝に訪れていたように思います。
戦後世代の、その次の世代は、第二次大戦やベトナム戦争のような戦争を知りません。そしてトランプ政権の行う対中戦争を見ております。現在の米中戦争では、まだ実戦での死者は出ておりません。
シギントやヒューミントのスパイ活動、情報戦だけで動く戦局を見ています。
兵器の恐るべき殺傷力は「威嚇」のための兵器であるように見ているかも知れません。これらの兵器が実戦で使われると、その使い方の上手い方が瞬時に勝利してしまうでしょう。
そのことを若い世代は知っているのです。共産主義もグローバリゼーションも。その欺瞞性は知っているようです。
靖国神社に祭られる英霊には、若くして散華されたかたが多く、その英霊が今、若い日本国民に働きかけているのかも知れません。
そんなことを考えた8月16日でした。